Claude Codeの最上位モデル「Fable 5」が2026年7月7日でサブスク終了となる中、そのオーケストレーション能力をOpus/Sonnetに引き継ぐための実践的なアプローチを解説した記事です。著者は ccteams というClaude Code用チーム構築CLIをメンテナンスしており、実際のプロダクションで検証した知見を共有しています。
Fable 5が暗黙的に行っていたチェック(入力検証、キャッシュ指定、実行確認など)は、知識の欠落ではなく「正しい手順の欠如」が原因。これを明文化すれば再現可能。
"use client" を貼る→ 知識はあるが、正しい手順が欠けている。これらはスキルとして書くことが可能。
「注意深く」「ベストプラクティスに従え」「よく考えて」といった表現は、モデルの「次の一手」を変えないため挙動が変わらない。すべてのプロンプトは実行可能または検証可能である必要がある。
① 作業ルーティンを固定する
② 失敗パターンと解決策を定義
各チームごとに「症状 → ありがちな間違い → 正しい一手」を10〜15件定義。意思決定ポイントにパッチを当てる仕組み。
③ 意思決定の分岐を定義
goroutine起動前の3つの質問(誰がキャンセルする?誰が待つ?エラーはどこへ行く?)や、デバッグ時の因果関係の強制(「XがYを引き起こす、なぜならZ」を言えなければ修正フェーズに進めない)。
④ 検証方法を定義
⑤ 学習ループで失敗を吸収
予測外のミスに出くわしたら「症状→間違い→正しい一手」としてカタログ化し、人間の承認後にルール追加。使えば使うほどプロジェクト固有に最適化されていく。
判断が必要な席(スコープ切り・設計・レビュー)はOpus、決まった手続きに従う実装・シッピングはSonnet。オーケストレーターと作業者を分けたのと同じ原理をもう一段繰り返している。
定型作業に関しては、この設定でFable 5とその他モデルの差はほぼなくなった。ただし、Fable独自の強みである「予期できない場合の対応」「チェックリストにない違和感の検知」「全く新しい問題の構造把握」は、スキル書き程度では埋まらない。その差分を学習ループが少しずつ削っていく仕組み。