📊 KPIだけでは評価できないプロダクトが考えるべき Evalsという第二の評価系

元資料URLspeakerdeck.com/aki_iinuma/beyond-kpis-evals-…
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ブックマーク日時2026-09-05 05:59:03 UTC(JST 14:59)
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形式・イベントスライド(Speaker Deck)/ プロダクトエンジニアリングカンファレンス2026(#PdEConf)登壇資料
発表者飯沼亜紀(Aki Iinuma)氏 — 元キャディ Head of Product Design、2024年10月に独立したプロダクトマネージャー。著書『Noを伝える技術』

📝 発表の要約

AIプロダクト時代において、KPI(数値指標)だけでは品質を担保できず、「Evals(自社専用の評価セット)」という第二の評価系が必要になる、という発表です。重要なのは、Evalsの本質は技術的な評価の実装ではなく、「自社にとっての良い仕事とは何か」を定義する organisational な営みだという指摘です。※本発表ではEvalsの実装方法には一切触れません。

■ Evals(Evaluations)とは

🧩 Evals設計で直面する「困った」の正体

事例:CS対応へのAI導入プロジェクト

問い合わせデータを大量に集め、「よい回答」のお手本を作って期待通りのAI学習・評価を実現しようとした。しかし実際に着手すると……「よい回答」の定義が人によって違う、状況依存性が高すぎてルールが書けない、線引きが暗黙知で明文化できない、「お客様のために」という漠然とした指針しかない——といった「できない理由」が次々に表面化した。
Evalsを設計しようとすると、「自社が『良い仕事』と呼んでいるものを誰も定義していなかった」ことが露呈する。
つまりEvalsの設計とは、技術導入というより組織の自己理解を深めるプロセスそのもの。

■ Evalsを作るために必要な4ステップ

  1. 業務を棚卸しする
  2. 期待値を言語化する
  3. ベテラン同士で合意形成する
  4. 例外処理・線引きを明文化する

本来やるべきだった業務定義がずっと放置されていたのが、AI導入を機にようやく進むようになった、というのが今のよくあるパターン。

■ 一度作ったら終わりではない

■ エンジニア丸投げはNG

📉 なぜKPIではダメなのか

■ 「KPIが良いのに品質は壊れている」は昔からあった

つまり「KPIハック」は今に始まった話ではなく、本来KPIとは別に「期待する品質のアウトプットが出ているか」を見るべきだった。しかし従来は「個人に対する信頼」が品質評価の代わりになっていた。

■ 人間にはKPIの外にブレーキがあったが、AIにはない

■ 「KPIを精緻に設計すればいい」では不十分な理由

🚀 まずやってみてほしいこと(実践エクササイズ)

  1. 「良い仕事」の定義を決められる人を2人(以上)集める
  2. 互いに相談せず、同じ入力に対する「良い出力」をそれぞれ書き出す
  3. 突き合わせる → 割れたところが「未定義の場所」
割れるのは答えだけでなく、トーン・否定の仕方・踏み込み/先回りの度合い・例外対応など多岐にわたる。
うまくいかないことを「AIの問題」として諦めるか、「自分たちの言語化の問題」として向き合うか。

結局難しいのは技術的に評価をどう組み込むかではなく、「自社の自己理解の解像度をどう上げるか」だった——というのが発表の結論。